春から熱戦を繰り広げてきた「山辺シニアマスターズ2024」もついに最終ゲームを迎えた。11月24日、岩井野球場Bで行われた試合は、勝てば優勝が決まるシャララと、勝利で3位に滑り込む新星ドラゴンズの直接対決。緊張感漂う試合展開は、最後の最後まで目が離せない劇的な結末を迎えた。
試合は序盤からエース同士の投げ合いが光った。シャララの加藤裕一郎投手はスピードボールを武器に新星打線を封じ、新星ドラゴンズの亀田久雄投手は正確なコントロールと配球で応戦。両投手ともに4回まで無失点の好投を見せた。
試合が動いたのは5回表。シャララはヒットで出たランナーが内野ゴロの間に生還し、1点を先制。さらに守備の乱れも絡み、この回2点を奪取。これで試合は決まったかに見えた。
しかし、最終回の7回裏、新星ドラゴンズが意地を見せる。加藤投手が脇腹を痛めた影響か制球を乱し、四球とヒットで満塁のピンチを迎えると、ライト前ヒットで1点を返される。続く打者はピッチャーゴロに倒れたものの、一塁への送球が乱れ、その間に2者が生還し、逆転に成功。新星ドラゴンズが3対2で劇的な勝利を収めた。
この結果、優勝はバッドボーイズが手にし、シャララは2位、新星ドラゴンズは3位に入賞。最後まで混戦となった今大会を象徴する一戦となった。
大会を運営する足利市スポーツ協会山辺支部審判部の山口幸雄部長は、試合後に「今シーズンで8年目を迎え、参加は9チームに拡大。マスターズならではの独自ルールで試合のレベル差が少なくなり、どのチームにもチャンスがある状況です。来年はさらに接戦が増えるでしょう」と期待を語った。
来シーズン、どのチームが新たな栄冠を手にするのか。山辺シニアマスターズの熱い戦いはまだまだ続く。